マリ精神

私らしく、偽りなく

自分らしく生きること、自分の人生を生きること。それは誰かを演じたり、良く見せようと自分を偽ることではありません。美しい日常の鍵は…マリメッコが求め続け見つけてきたのはこれです。包み隠すことのない人生の醍醐味を、その喜びや豊かさを日々の中に見つけたいと考えています。時どき問いかけるのです、本当に美味しいと思っている?雑味が混ざってはいないかしらと。ファッションの流行を追ったり媚びたりするのは避けてしかるべき。目を向けるべきはただひとつ。自分を信じ自分の中の灯台のあかりに導かれていくことです。

全てにおいて、全てに対して正直であること

マリメッコは全ての人に、そして全てのことに、常に正直であり続けてきました。人々に長らく喜びをもたらすものを、そして環境にはできる限り配慮したものづくりをしています。また企業だけでなく関わる全員の姿勢として、口から出る言葉には責任をもつこと、口約束も契約書のように重い言葉として受け止めるようにしています。また風通しのよい正直な環境でこそ大きなものが生み出せる、そう信じています。マリメッコは自分が他の人たちと意見が異なっても、率直に発言できる場所です。ストレートに自分の意見を言える環境は、思っているよりもずっと多くの結果を出せるものなのです。

常識

マリメッコが作るものは、細ごま装飾的というより、機能的ですっきりしています。身の回りにどうすることもできないものを、人はずっと置いておきたいとは思わないのではないでしょうか。一人ひとりが企業を担っている自覚をもって、マリメッコではものづくりが行われています。目指すところは最高を、ただし地に足のついた感覚や日常の常識を意識するようにと考えています。机上の空論で現実からかけ離れた理想論を語っていても、仕事で実を結ぶことはないでしょうし、それは人生においても当てはまることではないでしょうか。

一緒に取り組む

一緒に何かをするというのは、いつだって楽しいものです。素敵な仲間たちと一緒ならなおさらのこと。一緒に取り組めば、さらに大きな困難を乗り越えることだってできます。フィンランドには「仲間は見捨てない」というスローガンが昔からあります。この精神はフィンランドに限らず、いま世界中で必要とされていることではないでしょうか。一緒に取り組むことで、風通しの良い、お互いを信頼できる環境が育ちます。これは大胆な決断やものづくりを行うときに欠かせません。さらにマリメッコでは頭で考えるより、まずやってみようというところから始めます。どんなに素晴らしくてもスケッチだけでは意味がありません。どんな小さな仕事もおろそかにしないこと。思いついたらやってみる、そうしてみんなで一緒に取り組んでみることこそが最善なのです。

失敗を恐れないこと

未知の一歩を踏み出すのに、何か失うものなどあるのでしょうか。マリメッコでは思い切って踏み出していい、そうするべきと考えています。一歩を踏み出す勇気なくして、ものづくりはあり得ません。人は失敗するものと思っています。勇気をもてば、思いつめたり自分を追い詰めてしまうことから、少し解放されます。マリメッコは長い目でみたときに、本当の意味で意義のある唯一無二になるものを目指します。短いスパンで答えがでるものではないため、当然ながら痛みを伴うことは承知しています。いま長期展望や長期戦などと構える企業は、世界を見渡してもあまりありません。少なすぎるくらいです。ただ目先の利益でないところに立つことは、大胆であり続けるひとつの秘訣だと思うのです。

喜び

改めて説明する必要は、ありませんよね?